痙攣性便秘とは
結腸性便秘とは逆に、大腸の蠕動運動が強すぎるために起こる便秘で、過敏性腸症候群の便秘型として起こります。原因は主に精神的ストレスで、これが自律神経に影響を及ぼして、腸が痙攣を起こし、ところどころがくびれて狭くなり、その結果、便の通過障害が起こり便秘になります。
また、結腸性便秘とは異なり持続的に便秘が続くことは少なく、しばしば便秘と下痢が交互に発症します。
この便秘では、腹痛を訴えることが特徴的でとくに食後に痛むことがよくあります。便意は非常に強いのですが、便が出ても兎糞状であったりと、便は少なく残便感があります。
過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)とは
この疾患は、消化器疾患の中でもストレス関連性の疾患です。すなわち腸の活動を制御している自律神経が不安定になって起きる消化器の不調です。たびたびトイレに行きたくなるほか、便秘と下痢を繰り返して、腹痛を伴う症状を呈します。かつて神経性下痢といわれたものは、下痢型の過敏性腸症候群です。
過敏性腸症候群の原因である自律神経の乱れのもとになるのは、精神的ストレスが大きく、他には不規則な食生活や排便習慣、下剤の乱用、過労により誘因されることもあります。過敏性腸症候群は、ビジネスマンに多く、ある意味では社会的現代病の一種とも言えます。
旅行に行くと便秘になることが多いのは?
一過性便秘の典型例であり、生活環境が変わったり、女性の場合、トイレが汚い、友人と同室で排便しづらいなどの精神的な理由も加わり、一時的に便秘になってしまう現象です。
この場合は、あくまでも一時的なものなので、原因となる要因が解決すれば速やかに便秘が解消することがほとんどで、特に心配する必要はありません。旅先から戻れば自然に治ることがほとんどです。
薬物性の便秘とは
薬剤の中には、消化管の運動を抑制するなど、便秘を引き起こす副作用をもつものも多く、薬物性の便秘は日常診療においてしばしば遭遇するものです。
高齢者においては複数の薬剤を服用しているケースも多く、身体的要因のほか、ますます便秘を重症化させる要因となります。
また、下剤の長期服用がかえって便秘を招来することがあります。これは、長期間便秘に悩んで下剤や浣腸を使用し続け、それが習慣性となって大腸粘膜の刺激感受性が鈍り、低カリウム血症を起こし、腸の緊張、運動の低下を引き起こすために起こる現象です。
<用語集は帝人ファーマ株式会社様
便秘ってなぁに?より一部引用させて頂いております>